Number Web によると。

 先日閉幕した2016年四大陸選手権男子では、メダルを期待されていた日本男子は宇野昌磨4位、無良崇人5位、田中刑事6位に終わり、表彰台に達しなかった。

 だが3人とも、決して悪い内容だった訳ではない。特に無良崇人はフリーでは4回転と3アクセルを2度ずつ成功させ、SP、フリーともに自己ベストを更新させた。

 田中刑事もSPでは自己ベストを更新し、前回の17位からいっきに順位を上げた。宇野もフリーでは4回転がきれいに入らなかったとはいえ、崩れることなく全体をまとめて良く戦っていた。
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出来過ぎていたと言えるトップの3人。

 それでも表彰台に到達できなかったのは、他の選手が驚くほど良すぎたせいである。

 3位のハン・ヤンは、SP、フリー通してジャンプはノーミスで、フリーでは特に会心の演技を見せた。ボーヤン・ジンはSPで4回転を2度、そしてフリーで4度の4回転を成功させてフィギュアスケート史に新たな記録を刻んだ。

 中でも優勝したパトリック・チャンは、フリーで過去にこれほどの演技を一体何度見たことがあっただろうか……と思えるほどの見事な滑りを見せてくれたのである。
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氷のコンディションに戸惑ったチャン。

 SPで5位だった後、ミックスゾーンに現れたチャンはこう口を開いた。

 「正直に言うと、今日の氷の状態はあまりにもひどくて、まるでこれまでスケートをやったことがない初心者になった気分でした」

 氷の質に一貫性がなく、足を取られて氷と戦いながら滑っているような状態だったのだという。

 「でもボーヤン(ジン)は問題なくすべてをやったので、言い訳と取られるかもしれないのですが……」

 アイスダンスでは、GPファイナルチャンピオンであるカナダのアンドルー・ポジェが演技中に2度バランスを崩し、会見で「条件はみんな同じだけれど」と苦笑しながらも、氷の質が原因だったことを認めた。

 特に男女SPでは、普段恵まれた環境で練習をしている北米勢が全体的にあまりふるわなかったのは、どうやら氷の状態にも原因があったようだ。